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メールマガジン情報
基本データ
- メールマガジン名:らくらくラテン語
- 発行スタンド:まぐまぐ、melma!、Macky
- 発行部数:830部程度(3スタンド合計)
- 配信形式:テキスト形式
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「らくらくラテン語」創刊号(予定)
《目次》
・入門編・・・このあとすぐです。
・中級編・・・入門編のあとにあります。
※このメールマガジンは、等倍フォントでご覧になることを推奨します。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
◇◇◇ 入門編 ◇◇◇
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はじめまして! SALVETE!
これからラテン語入門講座を担当するJustus(ゆすとぅす)です。
mihi nomen Justus est.
quae nomina vobis sunt?
さて、いきなりラテン語を使ってしまいましたが、語学は「習うより馴れろ」です。日常的に使ってこそ生きた言語というものです。え、ラテン語はもう死語だって? そんなことは気にせず、ガンガン使っていきましょう。
salveteというのは、「こんにちは」という意味です。これは、挨拶なので、機械的に覚えてしまいましょう。Goodbyeを学ぶ前に「Goodbyeのbyeって一体何なんだろう」なんて、いちいち詮索しなかったですよね(もちろん、詮索された方はとても鋭い方。素晴らしい着眼点をお持ちです)。ラテン語も、同じ。「salvete = こんにちは」と、機械的に覚えてしまいましょう。
ちなみに、salveteは、相手が複数のときに使います。相手が単数(人間一人、ペット一匹など)の場合は、「salve!」と挨拶します。
さて、挨拶が済んだところで、自己紹介をしてみましょう。自己紹介で一番大切なのは、何でしょうか? もちろん、名前ですね(「肩書き」と答えた方、違いますよ!)。そこで、名前の言い方を今日は勉強しましょう。
「私の名前はJustusです」だったら、
mihi nomen Justus est.
といいます。この中には、既に、超重要表現が含まれています。それは、
mihi ... est. 「私は~を持っている」
です。上の文がこの表現を使っていることは、一目瞭然ですね。nomenは「名前」、Justusは「Justus」ですから、結局、直訳すると「私は名前としてJustusを持っている」という感じになります。もし「mihi Justus est.」としてしまうと、「私はJustusを持っている」ということで、何が何だか分からなくなるので、nomenが同格で置いてあるわけですね。
この文で、「私は(mihi)」を「あなたは(tibi)」に置き換え、「Justus」を「どんな名前(quod nomen)」に置き換えれば、「あなたのお名前は何ですか?」という文ができます。同格のnomenはもう不要ですから消えてもらいます。すると、
quod nomen tibi est?
となります。ここまでは簡単ですね。これを複数にすると、少し難しくなります。
quae nomina vobis sunt?
これが、冒頭に出てきた文ですね。細かいことはいずれ講座が進むにつれて自然に分かってくると思いますので、ここでは、「ラテン語では、単数が複数になると、随分形が変わるんだなあ」と、何となく感じていただければ、それでOKです。
質問に答えるときは、単に自分の名前を言うだけでもいいですし、「mihi nomen ... est.」とやっても構いません。また、続けて相手の名前を訊くときは、「et tibi?」(で、あなたは?)又は「et vobis?」(で、あなたがたは?)で十分です。
それでは、最後に、ロールプレイをやってみましょう。私が質問するので、まずはそれに答え、それに続いて私の名前も尋ねてみてください。
「quod nomen tibi est?」
・・(あなたの番です)・・
「Justus.」
どうですか、うまく答えられましたか?
それでは、今日のまとめ。
- salve / salvete. 「こんにちは」
- mihi ... est/sunt. 「私は~を持っている」(estは~の部分が単数の場合、suntは複数の場合)
-- mihi nomen ... est. 「私の名前は~です」
-- quod nomen tibi est? 「あなたのお名前は何ですか?」
-- quae nomina vobis sunt? 「あなたがたのお名前は何ですか?」
最後にもう一つ重要表現を覚えて、今日はこれまでにしましょう。
VALETE! (さようなら!)
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
◇◇◇ 中級編 ◇◇◇
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SALVETE!
中級編も引き続きJustusが担当します。
中級編では、読解力を鍛えていきます。
教材は何でもいいんですが、Caesarの『ガリア戦記(De bello Gallico)』が読めるかどうかが、中級に達したかどうかの一つの指標とされているようなので、ガリア戦記を読んでいくことにします。
それでは、liber Iの冒頭から、早速読んでいきましょう。
Gallia est omnis divisa in partes tres, quarum unam incolunt Belgae, aliam Aquitani, tertiam qui ipsorum lingua Celtae, nostra Galli apppellantur.
少し解説を。
Gallia est omnis divisa in partes tres
「ガリアは、全部で三つの部分に分かたれていた」。つまり、受動態の直説法完了時制ですね。divido, divisi, divisum, dividereは子音型丙型の標準動詞です。文法的には、特に問題ないと思います。ここでいう「ガリア」というのは、現代ラテン語ではフランスという意味で用いるように、だいたい今のフランスにあたる地域だと思っていただければいいんですが、当時はそれよりもかなり大きくて、ベルギーやルクセンブルク、それからドイツのライン左岸あたりまで張り出しています。詳しい話は、追々出てきます。
quarum unam incolunt Belgae
pars, partisが女性なので、複数属格の関係代名詞はquarumとなるわけですね。また、incolo, incolui, incultum, incolereは、aliquid incolo「どこどこに住む」という感じで、対格を目的にとります。unamとなっているのは、そういうわけです。Belgaeは「ベルガエ人」と通常訳されますが、現代ラテン語ではベルギー人の意味になります。要するに、今で言うベルギーの辺りに住んでいる人々だと思えばいいです。これも、今よりかなり広いんですが、詳しい話は追々。
aliam Aquitani
「別の部分には、アクィーターニア人が住んでいる」。文法的には問題ないですね。アクィーターニアは、フランスの中でも今のスペインに近い辺りです。ボルドーなんかがある辺りですね。
tertiam qui ipsorum lingua Celtae, nostra Galli apppellantur.
ipsorum linguaは、auf deren Spracheということで、つまり、linguaのaは長音です。nostraは、auf unserer (Sprache)ということで、これもaは長音です。「第三の部分には、彼らの言葉でケルト人、われらの言葉でガリア人と呼ばれる人々が住んでいる」ということですね。
それでは今日はこの辺にしておきましょう。
VALETE!
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「らくらくラテン語」創刊号
『まぐまぐ』より配信
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