「こんなに分かりやすいラテン語講座があったのか!」

らくらくガリア戦記

第四段

テキスト

ea res est Helvetiis per indicium enuntiata. moribus suis Orgetorigem ex vinculis causam dicere coegerunt; damnatum poenam sequi oportebat, ut igni cremaretur. die constituta causae dictionis Orgetorix ad iudicium omnem suam familiam, ad hominum milia decem, undique coegit et omnes clientes obaeratosque suos, quorum magnum numerum habebat, eodem conduxit; per eos, ne causam diceret, se eripuit. cum civitas ob eam rem incitata armis ius suum exsequi conaretur multitudinemque hominum ex agris magistratus cogerent, Orgetorix mortuus est; neque abest suspicio, ut Helvetii arbitrantur, quin ipse sibi mortem consciverit.

解説

ea res est Helvetiis per indicium enuntiata.

ea resは上記の次第をまとめて指しているのでしょう。indicium, indicii (n.)は、「通報・告発(Anzeige)、密告・裏切り(Verrat)」で、indico, indicavi, indicatum, indivare(密告する)の名詞形です。enuntio, enuntiavi, enuntiatum, enuntiareは「(秘密)を洩らす(verraten)」です。nuntius, nuntii (m.)が中に入っているので分かりやすいですね。nuntio, nuntiavi, nutiatum, nuntiareも大体同じです。定動詞は受動態完了時制ですね。「以上の次第は、密告によってヘルウェティー人たちに洩れた」。

moribus suis Orgetorigem ex vinculis causam dicere coegerunt;

mos, moris (m.)は「習俗・慣習」で、moralis, moralis, morale(道徳的な)はここから来ています。moribus suisはablativus modiでしょう。

cogo, coegi, coactum, cogereの使役文ですが、causam dicereは熟語で、「(自らの弁護のために)裁判所で弁論する(se difendere apud iudices)」ということです。vinculum, vinculi (n.)は「縄、手枷・足枷(Fessel)」ということですが、複数で「手枷足枷、獄舎」という意味になります。Orgetorixは獄舎から来たのですから、「囚人として(als Gefangener)」ということです。主語はHelvetii、定動詞は完了時制です。

damnatum poenam sequi oportebat, ut igni cremaretur.

oportet, oportuit, oportereはいわゆる非人称動詞で、人を対格、不定形を主格にとって、「~にとって~するのが当然だ、~するのが義務だ」という構文ですが、ここでは対格が省かれています(本来、Orgetorigemが来るべきところです)。

sequor, secutus sum, secutum, sequi(追う)は倒錯動詞ですが、sequitur ut ...で「~という帰結になる」という構文を構成します。英語のfollowと似たようなものですね。sequiは対格をとりますので、追われているものはdamnatum poenamです。damno, damnavi, damnatum, damnareは「有罪判決を下す(verurteilen)」、poena, poenae (f.)は「刑罰(Strafe)」です。

ut節ですが、igniは解説書にはigneのことだとあります。つまり、ablativus instrumentiです。cremo, cremavi, crematum, cremareは「燃やしてなくす・火刑に処する(verbrennen)」です。主語はOrgetorixですね。だとすると、論理関係を示せば、「「Orgetorixが火あぶりにされること」が「有罪判決で科される刑罰」をの帰結であることが、Orgetorixにとって、当然である」ということになります。要するに、「有罪の場合には、Orgetorixは、火刑に処せられるべきである」ということです。

die constituta causae dictionis Orgetorix ad iudicium omnem suam familiam, ad hominum milia decem, undique coegit

dies, diei (f.)(日)は、基本単語ですね。constituo, constitui, constitutum, constituereは、ここでは「(期日)を決める」ということです。causae dictioは、さっき出てきたcausam dicereの名詞形ですね。iudicium, iudicii (n.)は「裁判所(Gericht(-sgebaeude))」で、前置詞adの補語となっています。

familia, familiae(家)については前々回のコラムで説明しましたが、血縁を媒介とした経済単位(そこで働いている血縁のない人々も含む)で、そう解してはじめて、ここでの「一万人にのぼる(ad hominum mlia decem)」という数に納得がいきます。undiqueは「ほうぼうから(von allen Seiten)」です。ここでのcogoは「召集する」という意味で(cogo = co + ago)、完了時制ですね。

et omnes clientes obaeratosque suos, quorum magnum numerum habebat, eodem conduxit;

cliens, clientis (m.)は「庇護民」です。つまり、Orgetorixに養ってもらっていた人々です。obaeratus, obaerata, obaeratumは「債務を負った(verschuldet)」という形容詞で、ここでは名詞化して「債務者(Schuldner)」を意味します。 eodemはの奪格ですが、ここでは「そこへ(dorthin, ebendorthin)」という意味です。conduco, conduxi, conductum, conducereは、con + ducoで、導いて一緒にする、つまり、「集める」ということです。ここでは完了時制ですね。

本文・関係節ともOrgetorixが主語ですね。関係節内は、「Orgetorixは多数のclientesとobaeratiを(magnum numerum clientum obaeratorumque)持っていた(未完了時制)」ということです。

per eos, ne causam diceret, se eripuit.

このperは「~の力で(mit Hilfe von)」、eosはOrgetorixが集めてきた人々ですね。

se eripereで「自ら奪う」=「免れる・なくなる」ということです。ne節がその主語だと思います。causam dicereは「裁判で弁論する」で、前回出てきましたね。

現在の裁判というのは、とても平穏になされていますし、傍聴人も少ししかいないわけですが、これは、国家が個人に較べて圧倒的な力をもっているからです。現在のように、国家に権力が集中していない時代には、共同体の全員が武装して繰り出して立ち会うことによって、裁判の公正を担保していたわけです。それでも、この場合のように、当事者が強力な武装集団を従えて来ると、不正をすることも可能になるわけです。

これだけだと、分かりにくいと思いますので、現在の似た事例に引き寄せてご説明しましょう。

現在でも、権力の集中がなされておらず、似たような状況にあるのが、国際社会です。例えば、あまり武力を持たない小国が国連憲章を守らずに戦争を始めると、安全保障理事会の決定により、これは国連憲章違反の侵略戦争だということになって、この小国には重大な制裁(経済制裁・軍事制裁)が下されます。ところが、これが強力な経済力と軍事力を備えた超大国だったとすると、周りの国はあまり強いことをいえませんので、国連憲章違反が堂々とまかり通ってしまうということがあります。

この場合のOrgetorixも同じで、親族や無頼漢たちを集めて圧倒的な力を見せ付けたために、まんまと共同体のルールを捻じ曲げてしまった訳です。

cum civitas ob eam rem incitata armis ius suum exsequi conaretur

さて、cum節です。cumには接続詞支配と直説法支配の両方がありますが、この場合は接続法支配です。時のcum("cum" historicum)・理由のcum("cum" causale)・譲歩のcum("cum" concessivum)・対照のcum("cum" adversativum)のどれでもよいように思います。

前置詞obは、この場合理由を示します(~のために(wegen))。incito, incitavi, incitatum, incitareは「刺激する・興奮させる(antreiben, erregen, aufreizen)」です。ob eam rem incitata(そのことにいきり立った)は、主語civitas (f.)を修飾していますね。armisはablativus instrumentiです。conareturは倒錯動詞conor(試みる)の接続法未完了時制(三人称単数)ですね。

exsequiというのは、先週出てきたsequi(追う)にexがついたもので、この場合は「追及する(verfolgen)」です。ius, iuris (n.)は、ドイツ語のRechtと同じで、「法(客観法)」と「権利(主観法)」の両者を意味します。「自らの法・権利を追及する」というのは、「自らの権利を主張する(sein Recht geltendmachen)」ということですが、この場合、端的に、裁判の公正さを担保する裁判法だと考えればよいのではないでしょうか。「Orgetorix一人に支配されない人々の権利のことだ」という解説書もありますが、人々が怒った直接の理由は、公正な裁判が行われれば火刑になったところを、不正な裁判をしてお咎めなしでやりすごしてしまったことですから、そうではないと思います。

multitudinemque hominum ex agris magistratus cogerent,

cum節の続きです。

主語のmagistratus, magistratus (m.)は、定動詞を見れば分かるように複数です(uは長音です)。「官庁(Behoerde)」とか「官僚(Beamter)」とかいう意味ですが、当然近代的な行政組織があったわけではなく、クニの公職を担っているような人々のことでしょう。cogerentはcogoの接続法未完了時制ですね。

公職者たちが、土地土地から、多くの人々を集めてきたということです。

Orgetorix mortuus est;

これは、基本的な倒錯動詞moriorの完了時制ですね。「Orgetorixが死んだ」で、特に問題ないと思います。

neque abest suspicio,

suspicio, suspicionis (f.)は「疑い」で、動詞もsuspicio, suspexi, suspectum, suspicere(疑う)です。ここでは名詞ですね。absum, afui, afuturus, abesseは「離れている」、nequeは「~もない」ですから、結局、「(~という)疑いも遠くない」、つまり、「ほぼ間違いなくそうだ(sehr wahrscheinlich)」ということのようです。

ut Helvetii arbitrantur,

arbitror, arbitratus sum, arbitratum, arbitrariは倒錯動詞で「そうだと思う」です。ここは現在時制で、「ヘルウェティー人が考えているように」です。

quin ipse sibi mortem consciverit.

疑いの内容がquin節で導かれています。なお、これはabsum quin ...の構文ではなく、quinは、疑いの名詞であるsuspicioに係っています。

心配動詞(verba timendi)や妨害動詞(verba impediendi)では、否定的な従文を肯定的に訳すのでしたが、ここでも同様の考慮が必要です。つまり、quinは否定的な表現である(qui+ ne)にもかかわらず、quin節の内容は肯定的に訳します。

sibi consciscereで「引き受ける(auf sich nehmen)」とか「決める(sich .. entschliessen)」「自らの意思で選択する(freiwillig auswaehlen)」という意味です。mortem sibi conscereは、自ら死を選択するということで、「自決する」。conscereは、conscisco, conscivi, conscitumという基本形をしていますので、consciveritは能動態接続法完了時制の三人称単数ですね。主語ipseは当然 Orgetorixです。

補足説明

最後の文にあるmagistratusですが、岩波文庫版の訳本では、「首領」と訳され、「首領にはcivitasのものもpagusのものもある。この場合は複数であるから勿論、後者である。」という、一見不可解な註釈がつけられています(27頁)。

これはどういうことでしょうか。増田四郎先生の『ヨーロッパ中世の社会史』(岩波セミナーブックス)には、次のような、参考となる記述があります。引用してみましょう:

「〔・・・〕紀元前後一世紀の頃のゲルマン諸族の分布は、言うまでもなくライン川の東、ドーナウ川の来たの大陸部からスカンジナヴィア半島に至るまでの地域に広がっていました。その地域に、政治単位としましては、だいたい名前がわかっているのだけで五十、わからないのを入れますと五十プラス・アルファの小さい政治団体があったと考えられます。この単位のことをタキトゥスは、ラテン語で「キヴィタス」(civitas)と呼んでいます。キヴィタスというのは都市を指すこともあり、国を意味することもあります。〔・・・〕  そのキヴィタスの中が、ラテン語で「パーグス」(pagus)と呼ばれるいくつかの小単位に分かれていました。パーグスの基本的な性格は、おそらく裁判を行う単位であったろうと私は考えています。このパーグスに当るドイツ語が「ガウ」(Gau)でして、その名残りがたとえばあの大学のある町で名高いフライブルク・イム・ブライスガウ、あるいはラインガウ、ウォルムスガウ等のように、今日もなお覚知の地域名として残っております。なお「パーグス」というラテン語自体は、おそらくケルト語に発したものと思われます。」(69-71頁)

もちろん、これはタキトゥスの『ゲルマーニア』におけるゲルマン人についての記述に言及したものであって、ヘルウェティー人のようなケルト人についての記述についてではありませんが、さしあたり、ある程度参考にしてもよいのではないかと思います(いずれ本格的に調べたいと思いますが、何かご存知の方はご連絡ください)。

ところで、続けて読んでいくと、これまでの話を理解する助けになりそうな話もありましたので、引用しておきます:

「〔・・・〕次に問題なのは、そのキヴィタスの政治形態であります。これについては論争があり、種々の学説が唱えられましたが、その形態には二つのタイプがあったと言えましょう。ただし、それは厳密に二つには分けられない面があるのですが、とにかく類型としては二つ、すなわち、その一つは一人の王(rex)をもっているキヴィタス〔王制〕、もう一つは幾人かのパーグスの首長(princeps)がいるだけで、王のいないキヴィタス〔首長制〕、がそれです。〔・・・〕  首長の共同統治という妙な言い方をしましたが、それは平時においては、首長たるものは自分のパーグスの平和と秩序を維持し、治安を守ればいい。しかし、いったん戦争になりますと、その首長たちのなかから真に実力のあるものが統帥、すなわちラテン語で引っ張り出すとか導くという意味をもつドゥックス(dux)となるのです。ドイツ語で言えばヒットラーが好んで使ったフューラー(Führer)であり、イタリア語のドゥーチェ(duce)も同じであります。こうしてひとたび統帥を選ぶと、その命令にはほかの首長たちは絶対に従わなければならない。戦争の時には、こういう非常体制の仕組をとるわけです。そして、戦争が終ると、また首長はそれぞれ自分のところを治めるという平時の体制に戻るのです。ところがここで面白いのは、平時にあっては、キヴィタスというものが王であれ首長であれ、支配者の意思によって動くものではない。つまり王といえども絶対の権威を持っていないのです。〔・・・〕  それでは国家の大事を議する場はどこかといいますと、私どもは「民会」と訳しておりますが、「コンシリウム」、ゲルマン系の言葉で「ディング」(Ding)と呼ばれる会議であります。英語の「シング」(thing)という字もこれに関連があるのです。このような民会が行われた場所は聖なる場所として、今でも各地に残っています。民会は武装能力のある帰属と自由民男子の全員によって構成される。一定の日にその聖なる場所に集まってキヴィタスの大事を議するわけですが、そこで決まったことには、いわば国家の意思決定ですから、絶対に従わなければならない。」(72-73頁)

もっとも、これもゲルマン人についての話であるわけですが、仮にこの枠組をここに当て嵌めて考えることができるとすると、これまでの話は、おおよそ次のように理解することができます:

  1. もともとヘルウェティー人のクニは首長制だった
  2. しかし、Orgetorixは、クニを王制にして、自分が王におさまりたかった。
  3. そこで、Orgetorixは、非常事態を経由して王制に移行することを考え、戦争を炊きつけることにした。
  4. まず、Orgetorixは、貴族と話し合い、話をつけておいた。
  5. 次に、民会にかけたところ、民会は戦争を決定した。そして、自分自身が統帥となった。そして、他のクニグニのリーダーとも組んだ。
  6. しかし、ことが洩れて、貴族以外の自由民たちは怒り出した。
  7. Orgetorixは訴訟(民会)に召還された。
  8. しかし、Orgetorixは訴訟で不正行為を行った。
  9. Orgetorixは死亡した。自殺説が有力だが不明。

ところで、4でなぜまず貴族を説得したか、という点ですが、ミッタイス/リーベリッヒ『ドイツ法制史概説』(世良晃志郎訳)の次の部分が参考になるかもしれません(もっとも、これもゲルマン人の風俗について論じたものです):

「〔・・・〕貴族は、単に形式的な会議指導権を持っていただけではなく、実質的な指導権も持っていた。このことは、しばしば余りに軽率に読み過ごされているタキトゥスのゲルマーニア第十一章の一文を手がかりとして、明らかにすることができる。  De minoribus rebus pricipes consultant, de maioribus omnes, ita tamen, ut ea quoque, quorum penes plebem arbitrium est, apud principes praetractentur. 〔小事については首長たちが、大事については人民全体が相談する。しかし、その決定権が人民にあるごとき問題も、予め首長たちのもとで審議せられるという仕方によってである〕。  だから、一種の首長会議があったわけであり、これは貴族によって構成された後代の宮廷会議や帝国議会の萌芽をなすものである。首長会議はいっさいの問題を予め審議して、小さい問題は最終的に決定し、大きな問題だけを総会に提出した。したがって首長会議は討論の材料を自由に処理することができ、このことからだけでも、首長たちは総会そのものにおいて決定的な影響力を発揮することができたのである。首長たちは議案を提出し、特権的な座席に座を占めて、彼らの弁論の力によって討議を指導した。人民は提案を拒否しまたは承認することができる〔つまり、変更することはできない〕。〔・・・〕」(46-47頁)

ですから、貴族と話をつけておけば、民会で自由民たちを説得することは比較的容易になるわけです。しかし、人数としては自由民のほうが圧倒的に多いわけですから、怒らせたら怖いわけです。戦争をきっかけに国民が強力な指導者を必要とするようになるというのは、現在でも当てはまる真理で、アメリカや戦前のイラクなどを見ていればよく分かりますね。

しかし、それが私益のためだったとばれると、国民は怒ります。Orgetorixの真意を知った自由民たちは、怒ってOrgetorixを訴えます。

Orgetorixは裁判で不正をして一旦は追及をかわしますが、結局Orgetorixは死亡します。その理由も、同書の別の箇所を参考にすると、何となく想像がつきます:

「〔・・・〕平和喪失は次の場合に科せられた。 〔・・・〕人民や国家自体のほう役が侵害された場合。〔・・・〕さらに、大逆罪や謀反罪〔・・・〕がこれに属する。〔・・・〕  以上の犯罪は、犯人を法律上当然に平和喪失者たらしめた。換言すれば、この種の犯罪は、犯人のジッペ〔親族的な平和共同体〕が彼のために介入することを阻止したのである。そして、犯人はそのジッペを通じて始めて法の保護にあずかっていたのであるから、これによって彼は同時に法喪失者rechtlos (exlex, outlaw)となる。彼の一切の妻は寡婦となり、彼の子は孤児となり、彼の財産は無主物となる。彼と人間的つながりをもつことは一切許されなかった。何びともみずから平和を喪失することなしには、彼をその家にかくまうことができず(犯人蔵匿罪!)、したがって彼は、森の浮浪者・人間狼になり、gerit caput lupinum〔狼の頭を持つ〕ことになる。このように、平和喪失の第一の効果は放逐・追放である。〔・・・〕  しかし以上の消極的効果のほかに、多くの場合には積極的効果が伴った。すなわち、平和喪失者に対しては、誰でも彼を殺してもよく、そうしても贖罪金支払の必要がなかったというだけではなく、むしろ狼に対するように彼を殺さねばならなかったのである。特に現行犯の場合はそうであった。〔・・・〕」(58- 59頁)

要するに、ゲルマン人においては、犯罪者はジッペという親族共同体から追放され、誰が殺してもよかったわけです(なお、後世、マルティン・ルターはキリスト教共同体から追放され(いわゆる破門)、同様に「誰が殺してもよい状態」に置かれたわけですが、ザクセン選帝侯が保護したために助かります。そして、ヴァルトブルク城で聖書をドイツ語に訳したのでした)。仮にヘルウェティー人でも似たような感じであったとすると、本文のいっていたのは、このような破廉恥な状況に陥る前にOrgetorixが自決した可能性もあるし、誰か別の人が殺した(殺してもとがめられないので)可能性もある、ということだと思われます。

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らくらくラテン語入門

1. 挨拶(1)、名前の訊き方
2. 発音
3. 自己紹介
4. 名詞の格―主格、奪格(1)
5. 奪格(2)、動詞の活用―現在時制(1)
6. 対格、動詞の活用―現在時制(2)
7. 奪格(3)
8. 与格
9. 属格
10. 格の用法(まとめ)と名詞のOA型格変化
11. 形容詞のOA型格変化
12. 動詞の活用―現在時制(まとめ)
13. 挨拶(2)
14. 名詞のI型・子音型格変化
15. 名詞のE型格変化
16. 名詞のO型格変化の変種
17. 名詞のU型格変化
18. 呼格
19. 格変化のパターン・性・格の見分け方
20. 複数の格変化(1)
20. 複数の格変化(2)

らくらくガリア戦記

0. 序論
1. 第一段
2. 第二段
3. 第三段
4. 第四段
5. 第五段
6. 第六段
7. 第七段
8. 第八段
9. 第九段
10. 第十段

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13. ラテン語版星の王子さま